会長就任にあたって
 
特別区議会議長会会長 文京区議会議長 白石英行
 
この度、特別区議会議長会会長に就任いたしました文京区議会議長の白石英行でございます。

副会長の高山のぶゆき足立区議会議長をはじめ各議長のお力添えをいただき、特別区政の円滑な運営とその発展のため精一杯務めてまいる所存でございます。

わが国は、平成20年をピークに人口の減少局面に入っています。

今後、人口減少と少子高齢化が急速に進み、その結果、経済規模の縮小等を招くなど、国や地方の持続性すら危うくなる状況を迎えることが予測されています。

この困難な課題に対し、国と地方自治体とが力を合わせて、将来にわたって持続的な成長を確保していくために、社会・経済の変革に一層取り組むことが重要となっています。

特別区においても、区民一人ひとりが仕事や家庭、地域社会などにおいて、人生の各段階に応じた生き方ができる社会を実現することや、高齢者や障害者が自分らしく生きいきと暮らすことができる福祉・医療の充実などが、喫緊の課題となっています。

また、高度成長期に整備されて老朽化しつつある都市インフラの更新、首都直下地震等に備えた防災・減災対策など、安全で安心なまちづくりに向けて地域特性に即して解決すべき課題が山積しています。

そして、この夏には、ブラジル連邦共和国リオデジャネイロ市からバトンを引き継ぎ、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会において、各国 を代表する選手たちが力を発揮するとともに、平和でより良い世界をつくるための相互理解の場とできるよう、着実な準備を進めていく必要があります。

このような時期に特別区議会議長会会長という要職を担うことは、まさに身が引き締まる思いでございます。

区民の代表である各区議会は、区民の皆様の声を行政に届け、行政と一体となって課題解決に取り組んでおりますが、各区が共同で取り組む必要のある課題や、国や東京都の協力を得なければならない課題もございます。

各区を代表する議長の集まりである特別区議会議長会は、各区議会が連携して課題解決に取り組みながら、区民の皆様の声を国や東京都に要望として届けております。

今後も、これまでの成果を受け継ぎ一層の充実に努めてまいります。

特別区が直面する様々な課題解決に向け、特別区長会との連携を密にし、900万人を超える区民の皆様の幸福のため、23名が全力で取り組んでまいりますので、関係各位の皆様のご理解とご支援をお願い申し上げ、就任の挨拶といたします。